法人紹介

町田市の学童保育のあゆみ


 

公立学童保育クラブの誕生(1963年〜1978年)


町田市の学童保育は、1963年に始まり年々増えていきました。当時は専用施設がなく、集会所を利用するなど、子どもたちの遊ぶ場がありませんでした。働く指導員の給料は時給500円という時代でした。
これを改善しようと1974年に保護者と指導員が手をとりあい、「町田市学童保育クラブ父母連絡協議会」を結成し、町田市議会に「指導員の正規職員化を求める請願」を提出、採択されました。
これが力となり、1978年に13か所あった全ての施設が公立クラブとして生まれ変わりました。
 
おもな出来事 学童保育クラブの推移
1963 学童保育事業開始 金森・木曽クラブ開設
1969   高ヶ坂・鶴川・山崎第一クラブ開設
1971   藤の台・山崎第二クラブ開設
1972 「町田市学童保育クラブ設置条例」施行 緑が丘・森野クラブ開設
1973 「町田市学童保育クラブ設置条例施行規則」施行 本町田クラブ開設
1974 「町田市学童保育クラブ父母連絡協議会」発足
「学童保育クラブ指導員の正職員化」請願採択
境川・中央クラブ開設
1975   鶴川第二クラブ開設(公立で開設される)
1977 定員40名を超える入会申請のあったクラブは45名まで受け入れる  
1978 13か所の学童保育クラブが公立化される  


 


委託化の時代(1979年〜)


高度経済成長後、学童保育への需要は高まっていましたが、財政難を理由に委託化の方針が出され、幼稚園や保育園を運営する法人や、保護者が結成した団体(運営委員会)に委託する動きが生まれました。
特に「運営委員会方式」のクラブでは、保護者が自ら施設や指導員を探し、運営・経営を行う苦労がありました。当法人の前身は、この運営員会委託方式によって生まれた6つの学童保育(忠生学童保育所なかよしクラブ・成瀬・相原たけの子・わんぱく・成瀬南・大蔵)です。
 
おもな出来事 学童保育クラブ推移
1979   忠生学童保育所なかよしクラブ(共同保育にて開設)
1980 「町田市自主運営学童保育クラブ補助金交付要綱」で共同保育へ補助金
「成瀬に公立学童保育クラブを」請願採択
「町田における学童保育クラブのあり方」諮問
「忠生に公立学童保育クラブを」請願採択 父母連協が市と交渉。
市は「成瀬と忠生に公立クラブを建設」と約束
 
1981 「町田における学童保育クラブのあり方」答申
「町田市学童保育を考える会」発足
町田市教育委員会「学童保育を幼稚園・保育園に委託する」と決定
町田市長「成瀬・忠生は委託」と決定
 
1982 「町田市学童保育クラブ委託制度運営要綱」施行
「相原に公立学童保育クラブを」請願採択
小山・草笛ライオン組・ひかりクラブ(保育園委託で開設)
なかよしクラブ(共同保育より運営委員会委託に移行)
1983 「南地区に学童保育を」請願採択 成瀬クラブ(公設委託で開設)
相原 たけの子クラブ(共同保育→委託に)
1984   わんぱくクラブ(共同保育→委託に)
小山田作る会(共同保育で開設)
1987 「相原に公立学童を」請願採択
「父母会などが運営している学童保育所の充実を」請願採択
子どもの森桜台クラブ(保育園委託で開設)
1990   三輪子どもの学園(保育園委託で開設)
1991   木曽クラブ休止


 

1小学区1クラブ設置にむけて(1992年〜)


1992年、町田市は学童保育の需要に応えるために「町田市学童保育検討委員会」を設置し、1小学校1施設をめざす答申を発表しました。1993年には障がい児の入会希望が増える中、加配制度ができました。
1997年には国が放課後児童健全事業(学童保育)を児童福祉法に位置付けたこともあり、「1小学区1クラブ設置」「待機児童をつくらない」「学童保育の運営は公立公営で」を求める請願が市議会で採択されました。
「1小学校区に1クラブ設置」は検討委員会の答申以後、市の方針となり、2009年度にようやく全ての小学校区に学童保育クラブが整備されました。
 
おもな出来事 学童保育クラブの推移
1992 「成瀬にもう一つ公立学童保育を」請願採択
「町田市学童保育検討委員会設置要綱」発表
「町田市における学童保育事業のあり方について」諮問
「金井に学童保育クラブを」請願採択
「自主運営の大戸学童保育クラブに補助金を」陳情
「町田市における学童保育事業のあり方について」答申
大戸のびっこクラブ(共同保育で開設)
1993 この間に三つの学童保育クラブの請願採択
障がい児加配制度が整備される
成瀬南・藤の台ポケット組クラブ(公設委託で開設)
大戸のびっ子クラブ(共同保育→委託へ移行)
1995   木曽クラブ再開・大蔵クラブ(公設委託で開設)
1996 市長の決断により、障がい児加配制度が6年生までに延長される。 相原たけの子・わんぱくクラブ(相原小・小川小に移転、公設委託に)
1997 「一小学区に一学童保育クラブを」「空き待ち児童をつくらないで」 「学童保育クラブの運営は公営で」の請願採択  


 

学童保育公社の誕生(1998年〜)


1997年の児童福祉法改正により、学童保育が位置づけられたことで、全国的に学童保育が充実される傾向が続きました。しかし町田市では1998年に財政難を理由に「町田市学童公社」を設立し、順次委託化をしました。これにともない、これまで無料だった育成料が有料(月額5,000円)となりました。
また、子どもセンター1号館として「ばあん」が1999年に開設、2000年には子どもセンターを補完する子どもクラブ(小規模児童館)も南大谷に開設され、いずれも学童保育クラブを併設する施設として設置されました。
 
おもな出来事 学童保育クラブの推移
1997
  1. 「一小学校区に一学童保育クラブを」
  2. 「空き待ち児童をつくらないで」
  3. 「学童保育クラブの運営は公営で」の請願採択
 
1998 町田市は「今後、公立学童保育クラブを順次、公社に委託する」 「すべての学童保育クラブの保護者から育成料を徴収する」と決定 金森第二クラブ(公立で開設)
1999 子どもセンター「ばあん」開設(1号館) 藤の台・本町田西・木曽・木曽境川クラブ(公立→学童保育公社へ移行)
2000 南大谷子どもクラブ開設 南大谷クラブ(公立で開設)
山崎第一・ 山崎第二クラブ(公立→学童保育公社へ移行)
竹ん子クラブ(学童保育公社で開設)
2001   学童21保育クラブ(公社で開設)
高ヶ坂クラブ(公立→学童保育公社へ移行)
2002   すまいる・野津田クラブ(公社で開設)
ころころクラブ(公立で開設)
2003 6つの運営委員会委託学童保育クラブ、NPO法人を設立 なんなるクラブ(学童保育公社で開設)
ころころクラブ(公立から指定管理者へ移行)
成瀬南クラブ、「そよかぜ」へ名称変更
2004
  1. 「学童保育のさらなる充実を求める請願」
  2. 「育成料の値上げ反対」
  3. 「四年生以上の受け入れを求める」請願に取り組む(③は否決)
  指定管理者制度の導入が始まる
鶴間ひまわりクラブ(学童保育公社で開設)


 

指定管理者制度の導入(2005年〜)


地方自治法の改正により、1995年度から町田の学童保育にも指定管理者制度が本格的に導入されました。町田市が建設した「公の施設」は、すべて①これまでの直営 ②市議会により指定された管理者によって運営される「指定管理者制度」へ移行する、のどちらかを選択することになりました。
これにより、①既存の公立クラブも順次、指定管理者制度へ移行する ②公設民営の学童保育クラブも順次指定管理者制度へ移行する方針が出されました。学校法人(幼稚園)や社会福祉法人(保育園)が敷地内で運営する学童保育クラブ(民設民営)を除き、2006年度までに全ての公設学童保育クラブは指定管理者制度へ移行しました。
指定管理者制度の導入にともない、学童保育公社で運営されていたクラブは、2005年に町田市社会福祉協議会に運営が引き継がれました。
また、2009年に「1小学校区に1学童クラブ設置」が実現した後は、子ども達の通う小学校から学童保育クラブまでの距離が離れている地区は、順次「遠距離解消」として学校内移転が進められています。
2010年には、障がい児の通所支援事業(指導員がスクールバス停へお迎えに行く通所支援)、特別保育制度の導入など、保護者のニーズにあわせた事業も導入されました。

 
おもな出来事 学童保育クラブの推移
2005 町田市学童公社で運営されていた11クラブが、社会福祉協議会の運営へ移行する。
育成料が値上げ(5000円→6000円)
子どもセンター2号館「つるっ子」開設
つるっこクラブ(公立で開設) 小山ケ丘クラブ(指定管理者で開設)
どろん子クラブ(公設民営:指定管理者制度で開設)
2006 既存の公設民営の学童クラブはすべて指定管理者委託となる 南つくし野クラブ(指定管理者で開設)
指定管理者制度の移行にともない、忠生学童保育所なかよしクラブは、「なかよし」へ名称変更
2007   鶴川第二クラブ (指定管理者で開設)
※旧鶴二クラブは鶴四クラブへ名称変更
2008 「学童保育クラブの充実を求める請願」採択
「指定管理者選択については児童・保護者の意見が反映されること」 を求める請願採択
金井クラブ(指定管理者で開設)
鶴川クラブ(公立より指定管理者制度へ移行)
2009 一小学区一学童クラブが実現する 子どもセンター第3号館「ぱお」開設
「都立町田の丘学園に通学する学童に対する、 バス停車場所への迎えを、学童クラブ指導員の業務の一環として認めること」 を求める請願採択
相原たけの子クラブ(指定管理者制度から公立へ移行)
本町田クラブ(公立より指定管理者制度へ移行)
高ヶ坂けやき・つくし野クラブ・ 図師クラブ(指定管理者制度で開設)
2010 通所支援事業が始まる
特別保育制度の導入
小山中央クラブ(指定管理者で開設)
大戸のびっ子クラブ(個人委託から指定管理者制度へ移行)
2011 成瀬中央あおぞらクラブ、成瀬中央小へ移転(旧成瀬クラブから名称変更)
大戸のびっ子クラブ、武蔵岡中学校内へ移転
 
2012   請願署名「学童保育クラブの指定管理者選定においては、 公益性、継続性を最重視した応募条件を設定することを求める」請願採択
2013   南大谷クラブ(公立クラブ→指定管理者制度へ移行)
2014 子どもセンター4号館「ただON」開設  
2015 町田市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に
関する基準を定める条例制定
山崎クラブ(旧自然クラブから名称変更、
校内へ移転)
2016 子どもセンター5号館「まあち」開設 森野クラブ(公立クラブ→指定管理者制度へ移行)
南第一さくらクラブ(旧金森第二クラブから名称変更、校内へ移転、公立クラブ→指定管理者制度へ移行)
2017 「町田が、子どもを産み育てやすい環境となることを求める」請願採択
放課後子ども教室「新まちとも」開始
みわっこクラブ(旧三輪クラブから名称変更、校内へ移転)
桜の森クラブ(旧子どもの森桜台クラブから名称変更、校内へ移転)
相原たけの子クラブ(相原小へ移転)
2018 育成料値上げ(6000円→最大9000円)  
2019 指導員の名称を支援員に変更  


 

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